ギックリ(ぎっくり)腰
ギックリ腰とは何かの動作をしたときに、腰に無理な力がかかることによって突然腰に痛みが出ることをいいます。
腰の痛みが激しく歩けない、立てないといった場合もあります。
整形外科では「急性腰痛症」と診断されることが多く、西洋では「魔女の一撃」とも言われています。
原因としては・・・
- 重たい荷物を持ち上げたとき
- 腰をひねったとき
- くしゃみをしたとき
- 中腰になろうとしたとき
などと色々です。
ギックリ腰は一時的に腰周辺の筋肉を痛めて炎症をおこしていたり、腰椎の4番、5番の椎間関節がずれていることで痛みがでることが多いのです。
2~3日安静にしていれば、自然と痛みがとれていくケースが多いのですが、痛みがなかなか引かない場合は「椎間板ヘルニア」の可能性もありえます。
ギックリ腰の本当の原因
ギックリ腰の原因は上記に「重いものを持ちあげたとき」、「腰をひねったとき」などをご紹介しました。
でも、それはきっかけに過ぎないのです。
つまり、それまでに腰に負担のかかる状態が続いていて何かの拍子で腰に無理がかかりギックリ腰になったのです。
「腰に負担のかかる状態」とは、「体のゆがみ」なのです。
例えば、「足を組んだり」、「横座り」「片方の足ばかりに体重をかける立ち方」などしていると、背骨や骨盤が曲がったりねじれて体全体がゆがんでいきます。
ゆがみがでてくると、腰周りの筋肉が緊張したり、腰椎の椎間関節に負荷がかかりやすくなります。
ギックリ腰になる前、腰に違和感はなかったでしょうか?
- 腰がだるい、重い
- 腰が張っている
- 腰をトントンたたいてしまう
こういった違和感はゆがみが原因しているのです。
今にも腰に痛みがでてもおかしくない状態で、急に腰へ無理がかかる動作をしてしまった結果「ギックリ腰」になってしまったのです。
ギックリ腰の本当の原因は、
「重いものを持ち上げたから」ではなく、「体がゆがんでしまっていたから」なんです。
事実、歪みを定期的に揃えておくとギックリ腰になることは少ないのです。
ギックリ腰の対処法
ギックリ腰になった場合、まずは横になって安静にしましょう。
横になりエビのように丸くなると痛みが楽になることが多いです。また、ギックリ腰は炎症を起こしているので患部を冷やすことも大事です。
2~3日安静にして痛みが和らぎ歩けるようになったら、しんそう療方で「体のゆがみ」を直すことをおすすめします。
体のゆがみを直すことで自分の体を治そうとする力が働いていくので、早く回復していきます。
また、今後の「ぎっくり腰」予防にもなります。
施術は手と足を軽く動かすだけですので、痛みは全くありません。
ギックリ腰の予防法
ギックリ腰を予防する方法をいくつかご紹介します。
ギックリ腰はクセになるとよく言われます。
ギックリ腰から「椎間板ヘルニア」に移行してしまうというケースもあるのでしっかり予防したいものです。
- 重いものを持ち上げるときは必ず膝を曲げ腰を落としてから。(中腰で持ち上げない)
- 重い荷物を持って運ぶときは体の正面で持ち、体にピタッと引き付ける。
- 中腰姿勢を続けない
- 足腰を冷やさないよう心掛ける
- 手ぶらでウォーキング
中腰姿勢は腰にかなりの負担がかかりますので、ぎっくり腰になったことがある方、そうでない方も気をつけましょう。
冬場や夏の冷房で、体が冷えると腰の筋肉が縮こまり、ギックリ腰になりやすいので注意が必要です。
また、「ウォーキング」は足を左右均等に使うことで体を支えている力も左右同じになろうとする働きがあります。
なので腰痛予防になるのです。
これらの予防法も大事ですが・・・
まず体のゆがみを直し「手足を左右対称性に揃える」ことが最大の腰痛予防になります。
実際、定期的にしんそう療方を受けて手足を左右対称性にそろえておられる方はギックリ腰も少ないのです。
2011年6月6日